ニュース

やぐらねぎは簡単にたくさん増やせる、おすすめネギ

最初は10本ほどだったやぐらねぎが大増殖しています。
一本ネギを種からまいての苗づくりは手間と時間がかかります。
やぐらねぎは別名、三階ネギとも呼ばれる個性的なネギです。
ネギの青い部分の先端にネギ坊主ができる一般的なネギとは違って珠芽(むかご)ができます。
できた珠芽を放置しておくとその上に新しい珠芽ができて3段というわけです。
ネギは肥料を多く与えて作る野菜と言われます。
化学肥料をたくさん与え、農薬散布で育てたネギは旨味にかけギスギスしています。
生命力が強く、野性的なやぐらねぎを米ぬかと玄米乳酸菌でシンプルに栽培すると
葉は緑色が濃くて柔らか、白い部分は鮮烈な辛さを持つおいしいネギになります。

手に入れたやぐらねぎ苗は慣行の化学肥料栽培のものでした。
味見した限りでは特別美味しさは感じられない凡庸な味だったのです。
1年目、2年目と増やすことに力を入れて
3年めにようやく畑に馴染んだやぐらねぎを収穫して食べてみました。
細かく刻んで豆腐の薬味として使い、次は斜め切りにしてさっと炒めて味見。
生のネギは風味豊かで辛みがしっかりあります。
さっと炒めると、とても柔らかくネギの甘さが際立ちます。
やぐらねぎは美味しい、の一言に尽きます。

時期的には今は夏、夏のネギはとても貴重です。
雪が消えて春一番のやぐらねぎに始まり、
珠芽ができる頃には分けつしていて新しいネギが伸びてきます。
収穫して食べるのは新ネギです。
球根のような珠芽はばらして1つ1つ新たに畝に植えます。
気温が上昇していますから生長が早く一気に伸びていきます。

やぐらねぎは珠芽をそのまま放置しても落下し根付いて増える強靭さがあります。
たくさん増やしたいのであれば植え付けるのが一番です。
新鮮なネギが畑や庭にたくさんあって使い放題、というのはなかなか魅力です。